神田副大臣を更迭=岸田首相「国民におわび」―今国会3人目、政権に打撃

政府は13日の持ち回り閣議で、過去の税金滞納が発覚した自民党の神田憲次財務副大臣(60)=衆院愛知5区=の辞任を決めた。岸田文雄首相による事実上の更迭で、政務三役の交代は今国会3人目。内閣支持率が政権発足後の最低水準に低迷する首相にはさらなる打撃となる。後任には同党の赤沢亮正政調会長代理(62)=衆院鳥取2区=を充てた。
首相は同日、首相官邸で記者団の取材に応じ、神田氏から辞任の申し出があったと説明。「任命責任を重く受け止めている。国民におわびを申し上げなければならない」と陳謝した。
神田氏の国会答弁などによると、自身が代表取締役を務める会社が固定資産税の滞納を繰り返し、同社所有のビルが過去4回差し押さえを受けた。
政府は当初、神田氏に説明責任を果たすよう促しつつ世論の反応を見極める考えだった。だが、与党内でも辞任論が強まり、来週から2023年度補正予算案を審議する衆参予算委員会が行われることから、更迭はやむを得ないと判断した。
[時事通信社]