真鶴・新町長の小林氏が登庁 「膿出し切る」 就任45日間で不祥事洗い出しも

神奈川県の真鶴町長選で初当選した小林伸行町長(48)は14日、初登庁し、町幹部を前に「徹底的に膿(うみ)を出し切る」として就任から45日間を期限に報告や内部告発があった不祥事やミスなどを不問とする意向を示した。初登庁の式典も「職員は仕事に専念すべきだ」として職員による出迎えも花束の贈呈もなく、早くも「小林カラー」を前面に打ち出した。
午前8時20分ごろ、予定より早く徒歩で町役場に入った小林氏。これまでは職員総出で新町長を迎えるのが慣例だったが、この日は秘書担当の職員ら3人が玄関口で待っているだけ。職員から渡される花束も経費を理由に断り、逆に支援者からもらった花束を飾るよう職員に手渡した。ある職員は「これまでの常識にはない町長」と目を丸くした。
その後は町議会議員全員協議会に出席し、町議と顔合わせ。自らも4期途中13年、横須賀市議を務めた経験から「町議会は町長の上にあるもの。町役場の代表として、町民の代表である町議会の意向には最大限沿いたい」と議会重視を打ち出した。