「“大麻グミ”を食べた」という若者が体調不良を訴え、搬送される事案が相次いでいたことがわかりました。警視庁は、これらのグミが大麻由来の成分を含んでいる可能性があるとみて、慎重に鑑定を進めています。
今月3日の午後3時ごろ、東京・墨田区の東武スカイツリーライン押上駅のホームで、「男女4人が体調不良を訴えている」などと119番通報がありました。
捜査関係者によりますと、20代の男女4人が電車内で体調不良になり、下車した後に病院に運ばれましたが、命に別状はないということです。このうち1人は警視庁に対し、「電車に乗る前に“大麻グミ”を食べた」と説明しているということです。
また、捜査関係者によりますと、4日午後0時半すぎ、東京・小金井市の武蔵野公園で開催された「武蔵野はらっぱ祭り」で40代の男性が配っていた「グミ」を食べて10代から50代の男女5人が体調不良を訴え、搬送される事態も発生。
グミを配った男性は警視庁に対し「食べると元気になると思い、他の人にも食べてほしいと思った」と話しているということです。
祭りの実行委員会によりますと、当日は3千人から4千人が来場していたということで、「被害に遭われた方々や警察などと連絡を取り合いながら事態の把握を進めています」「皆さまにはご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」とコメントしています。
警視庁によりますと、これら2つの事案に関連性はないということですが、いずれも「グミ」の中に大麻由来の成分が含まれている可能性があるとみています。
「グミ」の中には現時点で規制対象になっていない大麻由来の成分を含んだものが流通しているということで、警視庁は成分を見極めるための鑑定を慎重に進めています。