無罪を主張 「公訴事実にある日時前に内縁関係は解消されている」「養育者である認識はない」 2歳の孫が熱中症で死亡 大阪・富田林市で内縁の女性と共謀し死亡させたとされる被告の男の初公判

大阪府富田林市で去年6月、内縁関係にある女性と共謀し、女性の孫をベビーサークルに閉じ込め、十分な食事などを与えず熱中症で死亡させた罪に問われた桃田貴徳被告(52)の裁判が始まり、桃田被告は無罪を主張しました。
起訴状などによりますと、桃田被告は去年6月、内縁関係にある小野真由美被告(47)と共謀のうえ、四方を板張りしたベビーサークルの中に、小野被告の孫、優陽ちゃん(当時2歳)を両手足を粘着テープで縛るなどして閉じ込め、その上で十分な水分や食事を与えず熱中症で死亡させた罪に問われています。
桃田被告らは、優陽ちゃんを閉じ込めている間、優陽ちゃんの体調に異変が起きていることを知りながら放置し、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行っていたとみられます。
捜査段階で桃田被告は、ベビーサークルの四方を板張りしたとされることについて、「ものを投げないようにするためだった」認めていましたが、両手足を縛ったとされることについては、「(今回の事件について)私は縛っていない」と否認していました。
16日の初公判で桃田被告は、「公訴事実にある日時前に内縁関係は解消されており、養育者である認識はなく、ベビーサークル内は1番安全な場所だと考えていた」と話し、弁護側も内縁関係は22日に解消され、起訴内容にある24日には保護責任はなかったと主張した上で、「逮捕監禁も、保護責任者遺棄致死も、共謀は成立せず」として無罪を主張しました。