東京電力柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)で今年10月、東電社員が核燃料を扱う「防護区域」に入る際、薬物検査で陽性反応が出たのに見逃していたことがわかった。原子力規制委員会の22日の非公開会合で報告された。
規制委事務局によると、東電社員は10月2日、防護区域に入る際、同社が自主的に実施する薬物検査で「陽性」の反応が出た。しかし、検査担当の社員は「陰性」と見誤り、入域を許可した。他の社員が誤りに気づき、入域した東電社員は数十分後に域外に出されたという。その後、東電社員は新潟県警の検査を受け、結果は陰性だった。東電の検査で使われた検査キットで誤った結果が出ていた可能性がある。
同原発は、テロ対策の不備が相次いだため事実上の運転禁止命令が出され、規制委が東電の取り組みを検査している。