京都府向日市のアパート駐車場で6月、女性(当時43歳)の遺体が見つかった事件で、死体遺棄罪に問われた同市職員、余根田渉被告(30)=京都市上京区=の初公判が2日、京都地裁であった。余根田被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
余根田被告はケースワーカーとして生活保護を担当していた1階住人の無職、橋本貴彦被告(55)=死体遺棄と傷害致死の罪で起訴=らの指示に従ったとされる。検察側は冒頭陳述で「橋本被告から金を要求されたり、長時間の電話対応を強いられたりして、面倒を避けるためだった」と指摘した。弁護側は「橋本被告から傷害致死2件などの前科や暴力団との関係を聞かされたり、7カ月間毎日、市役所で数時間電話を受けたりするなどして強い恐怖心を抱いていた。職場が適切に対処せず一人で抱え込まされた」などと述べた。
起訴状では、余根田被告は橋本被告らと共謀。6月上旬、橋本被告の交際相手の女性の遺体を防炎シートで包むなどして大型冷凍庫に入れ、同11日、駐車場へ運び遺棄したとされる。【添島香苗】