鹿児島県姶良市の私立認可保育園で昨年4月、生後6か月の女児がすり下ろしたリンゴを食べた後に死亡した問題で、市の検証委員会は22日、「リンゴが窒息の原因となった可能性が高い」とする報告書を市に提出した。
報告書では、女児の死因が気管内異物による窒息に起因した多臓器不全との診断結果だった点に触れ、「直前に摂取したリンゴが窒息の原因となった可能性が高いと考えられる」とした。事故原因の特定に至らなかった理由について、伊東安男委員長(78)は「警察が捜査中で十分な情報提供を受けられなかった」とした。
再発防止に向け、保護者との情報共有や、「離乳食完了までは加熱して提供する」などとする国の保育施設向けの指針の順守、事故を想定した研修や訓練の実施などを挙げた。
この日、伊東委員長から報告書を受け取った湯元敏浩市長は、市独自の手引の作成を検討していることを明らかにした。
女児の保護者は代理人弁護士を通じ、「事故が起こる前から、このような提言を実行していれば、娘は命を落とすことはなかったのではないか。今後、二度と同じような事故が起こらないようにしてほしい」とのコメントを出した。