兵庫県が同性カップルに初の証明書を交付 公的承認制度スタート

同性カップルの関係を公的に承認する「兵庫県パートナーシップ制度」が1日スタートし、斎藤元彦知事が第1号となるカップルに「届出受理証明書」を交付した。
同居親族でないと公営住宅に入居できない、パートナーの入院時に面会や病状説明を断られたり、緊急入院時に手続きを拒否されたりする――などの困りごとが生じた場合での利用が想定されている。
交付第1号は神戸市に住む同性カップル。カードサイズの証明書を受け取った2人は「手術の際、パートナーがサインをしたが『他に血縁の方は』と言われたことがある。その時は理解してもらえたが、将来のことを考えると不安が大きかった。証明書を通して安心感を受け取った」と話した。
斎藤知事は「県として、多様な立場の方々が安心して暮らせる環境づくりを目指すというメッセージを伝えたい。引き続き、制度の普及と理解促進の取り組みを進めていきたい」と話した。【山田麻未】