ハリケーン「ロレンツォ」英国・アイルランド直撃の可能性 怪現象再び?

米海洋大気庁(NOAA)国立ハリケーンセンター(NHC)は1日(現地時間)、北大西洋で発達中の大型ハリケーン「ロレンツォ」が、今週末にかけてアイルランドと英国を直撃する可能性が高いという予測を発表した。
北大西洋で発生した熱帯低気圧が、中米カリブ海ではなく、東の欧州に向かうケースは少なく、今後の動向に注目が集まっている。
ハリケーンの1日現在の中心気圧は960ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は毎秒48メートル(時速161キロ)と、依然としてカテゴリー3の勢力を維持している。
ハリケーンは、大西洋中央部に浮かぶポルトガル領のアゾレス諸島近海を北東に向かって時速51キロで進んでいて、3日から4日にかけて進路を南寄りに変えて、次第に温帯低気圧の性質を帯びながら、アイルランドと英国を直撃する可能性が高くなってきた。
NHCによると、ハリケーンの接近に伴って、アゾレス諸島の最西端に位置するフローレス島のサンタ・クルス空港では風速17メートルの強風が観測されたほか、2日にかけて嵐になるおそれがあると予想されている。
近年、地球温暖化の影響で、北大西洋でも海水温の上昇に伴って、熱帯低気圧の活動が活発化している。
2年前の10月には、ハリケーン「オフィーリア」が今回のロレンツォとよく似たコースをたどっており、このときは、アイルランドや英国で屋根瓦が飛ばされたり、停電が発生したほか、大気中の微粒子が急激に増えた影響で、空が真っ赤に染まる気象現象が報告され、住民が不安をつのらせた。