入院先の警察病院から姿を消して9日間、逃走を続けていた男が27日午前に逮捕されました。男は警察に「疲れたので出頭したい」と電話を掛けてきたということです。逮捕までの9日間。金ウォン基(キム・ウォンギ)容疑者はカツラをかぶって逃走していたという情報もあります。身柄が確保された現場近くから報告です。
(社会部・油田隼武記者報告)
東京・新宿区の電話ボックスの中の棚の所にかつらはありました。黒色なんですけど少し白髪が混じったようなかつらで無造作に置かれていました。そして、捜査員3人が電話ボックスにやって来て、かつらをビニールで回収して持っていったという状況です。窃盗の疑いで逮捕された金容疑者は入院先の東京警察病院から18日に姿を消し、9日間、逃亡を続けていました。捜査関係者によりますと、金容疑者に似た男が名古屋市内の防犯カメラで確認されていて、この男はかつらのようなものをかぶっていたということです。警視庁は金容疑者がかつらなどを使って変装したうえで逃走を続けていたとみています。金容疑者は出頭前に公衆電話から中野警察署に連絡を入れていて、警視庁は回収したかつらが金容疑者の遺留物の可能性があるとみて調べています。