熊本・菊池の4用水路 世界かんがい遺産に

熊本県菊池市内4カ所の用水路が「菊池のかんがい用水群」として世界かんがい施設遺産に登録された。同遺産登録施設は国内39件目で、熊本県では山都町の通潤(つうじゅん)用水(熊本県山都(やまと)町)などに次いで4件目となる。
世界かんがい施設遺産はインドのニューデリー市に中央事務局を置く国際機関「国際かんがい排水委員会」(ICID)が食料や繊維の供給強化を目的に歴史、技術、社会的価値がある施設を登録し保全につなげる制度。 登録された菊池市の用水施設は「築地(ついじ)井手」「原(はる)井手」「今村井手・宝永(ほうえい)隧道(ずいどう)」「古川兵(ひょう)戸(ど)井手」。
井手とは水流をせき止めた田の用水路で、4施設は1615年~1835年に築造された。中でも1701年完成で延長11キロの原井手は熊本県内最古で、全長450メートルのトンネルがあり技術面でも優れている。
施設は周辺住民が管理。現在でも総面積615ヘクタールの田を潤し、ボートを使った井手下りなどのレジャーにも利用されている。
同市は「井手が今でも利用できるように清掃や点検をした市民の努力が実った」としている。【杉山恵一】