「宇宙の姿、解明したい」=かぐら完成で梶田さん―東大など

東京大宇宙線研究所などは4日、重力波観測装置「KAGRA(かぐら)」の完成を受け、岐阜県飛騨市の神岡鉱山地下にある施設内で記念式典を開いた。2015年にノーベル物理学賞を受賞した同研究所の梶田隆章所長は式典後の記者会見で、「重力波でなければ見えない宇宙の姿を解明していきたい」と意気込みを語った。
かぐらは今年春に全ての機材の設置が完了し、19年度内の観測開始を目指している。米国の「LIGO(ライゴ)」、欧州の「Virgo(バーゴ)」に次ぐ観測装置で、調整を経て共同観測に参加する。梶田所長は「アジア圏の観測拠点としての役割を担っていく」と話した。