札幌の飲食店入るビル、受水槽の水汚染…客や従業員21人からノロウイルス検出

札幌市は17日、中央区の「五番街ビル」に入居する複数の飲食店で、客や従業員が発熱、下痢、嘔吐(おうと)といった症状を訴え、21人からノロウイルスが検出されたと発表した。市はビルに設置された受水槽の水が汚染されたことによる食中毒と断定。ビル所有者の不動産会社「ビッグ」に水道法に基づき改善を指示した。
市保健所によると、12月29日、複数の店舗からビッグに「水が濁っていて異臭がする」と連絡があった。ビル管理会社が同日夕、受水槽が濁っているのを確認して水を入れ替えた。1月4日以降、飲食店を利用した客らから相談が相次ぎ、これまで計37人が体調不良を訴えているという。
受水槽は地下にあり、各店に水を供給している。雑排水槽も設置されており、市は水が汚染された原因を調べている。