監督らからセクハラ発言などがあったとして出雲市の女子サッカーチームに所属していた外国人選手がリーグに処分を求めていた問題で、5月12日、元選手の代理人弁護士がオンラインで会見を開き、慰謝料を請求するため提訴する考えを示しました。
去年11月、なでしこリーグ2部のディオッサ出雲FCに所属していたブラジル人選手2人が監督らからセクハラ発言や差別的発言を受けたなどと主張。
試合中などにミスをした際、監督からポルトガル語で男性器を意味する言葉や侮辱的な言葉をかけられるなどしたということです。
ブラジル人選手2人は日本女子サッカーリーグに告発文を提出し、関係者の処分を求めていましたが、日本サッカー協会により、物的証拠がないとの理由から「処分を科さない」と返答があったということです。
元選手の代理人弁護士は慰謝料を請求するため、クラブと監督を5月中に松江地裁出雲支部へ提訴するとしています。
日本サッカー協会が提示した資料によりますと、ディオッサ出雲FCの堺陽二監督は一部発言があったことを認めていますが、「選手に対して言ったわけじゃない」また「意味を理解していなかった」などと弁解しているということです。