参院選の前哨戦となる東京都議選(定数127)が22日、投開票された。自民党は都議会会派の裏金事件で非公認の当選者らを含めても、過去最低だった2017年の23議席を下回り大敗した。小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が自民から第1党を奪還した。「政治とカネ」の問題に対する有権者の目は厳しく、参院選への影響は必至だ。国民民主党と参政党は初の議席を獲得した。立憲民主党は選挙前勢力を上回った。女性の当選者数は48人で過去最多。
公明は9回連続の全員当選を逃した。石丸伸二・前広島県安芸高田市長が代表の地域政党「再生の道」と日本維新の会は全員落選した。
各党の獲得議席は都民ファが会派から無所属で出馬した1を含め32(選挙前勢力26)、自民が裏金事件などで非公認の4を含め22(同30)、公明19(同23)、立民17(同12)、共産14(同19)、国民9、参政3、地域政党「東京・生活者ネットワーク」1(同1)、無所属10。
都選挙管理委員会によると、投票率は47.59%で、前回より5.20ポイント高かった。