「H2A」50号機、打ち上げへ最終準備段階…台車に載せられ発射地点へ

三菱重工業は28日午前、日本の主力ロケット「H2A」50号機を鹿児島県の種子島宇宙センターから29日未明に打ち上げるため、組み立て棟から発射地点に移動させた。H2Aは50号機で退役する。最後の打ち上げが最終準備段階に入った。
50号機は全長53メートルで、最上段に約2・6トンの温室効果ガス・水循環観測技術衛星「GOSAT(ゴーサット)―GW」を搭載している。この日は専用の台車に載せられ、約480メートル先の発射地点まで30分ほどかけて運ばれた。この後、燃料を補充して最終点検を行う。打ち上げは29日午前1時33分の予定。
H2Aは2001年に初号機が打ち上げられ、これまでの成功率は97・9%を記録している。主力ロケットは今後、後継機「H3」に移行する。