和歌山県白浜町のテーマパーク「アドベンチャーワールド」で飼育されていたジャイアントパンダ全4頭が28日午前、返還される中国に向けて出発した。
4頭は、同園で初めて生まれたメスの「良浜(ラウヒン)」(24歳)のほか、良浜が産んだいずれもメスの「結浜(ユイヒン)」(8歳)、「彩浜(サイヒン)」(6歳)、「楓浜(フウヒン)」(4歳)。
4頭は順番に移動用ケージに入れられ、トラック2台に運び込まれた。飼育スタッフやその家族ら約300人が旗を振り、「バイバイ」と声をかける中、慣れ親しんだ同園を離れた。
今津孝二園長は「健康でいて、中国の人や日本から来る人に元気な姿を見せてもらいたい」と話した。
4頭は今後、中国・四川省の「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地」で暮らす。返還に伴い、国内のパンダは上野動物園(東京)の2頭だけになり、この2頭も来年2月20日に返還期限を迎える。