北九州空港で小型プロペラ機が離陸した直後、エンジンの出力が低下したため、すぐに引き返し着陸しましたが滑走路をそれるなどしました。国の運輸安全委員会は重大インシデントとして事故原因を調査します。
国土交通省によりますと、2日午前7時57分頃、北九州空港から成田行きの小型プロペラ機が離陸した直後、高度200メートル付近でエンジンから「ドン」という大きな音がして出力が低下しました。
すぐに引き返し着陸しましたが、その際、滑走路を逸れて草地でバウンドしながら方向を修正し滑走路に戻ったということです。乗っていた2人にケガはありませんでした。機体は、エンジンや排気管、翼の一部に損傷が見られるということです。
国土交通省は、飛行中におけるエンジンの継続的な出力の損失であるとして、重大インシデントに該当するとしています。
国の運輸安全委員会は3日、機長などから話を聞き、その後、北九州空港で機体を調べるなどして事故の原因を調査します。