きょう午前、さいたま市にある埼玉大学で爆発が起こり、女性教員1人がけがをしました。いったい何が起きたのでしょうか?
学生で賑わう大学のキャンパスが一時、騒然となりました。
記者 「この先の鉄格子の中のガスボンベが爆発したということです。消防と警察が検証作業を行っています」
爆発が起きたのは、さいたま市桜区の埼玉大学・大久保キャンパス。午前11時20分ごろ、「実習中にボンベが爆発して、右手を負傷した」と119番通報がありました。
この時間帯にキャンパスにいた学生は…
学生 「ドーンという雷みたいな鈍い音が聞こえて、結構大きかったので雷かなって。爆発があったんじゃないっていう話は2人でしてました。1秒まではいかないけど、ボンって音ではなくてボーンって響くような」 「爆発音ですね。破裂するような音だったかな」 「実験とかでも授業で使う場所なので、ちょっと怖いですね」
警察などによりますと、この爆発で30代の女性の助教1人が右腕や頭に軽傷を負いました。爆発があった場所の向かいの建物では、1階の窓ガラスがほぼ全て割れていて、衝撃の強さを物語っています。
実習中の事故ということですが、なにがあったのでしょうか。
埼玉大学 広報渉外課長 「左の建物2階の研究室で実習をしていて、ガスの使用があるんですけど、(ガスの)使用のため1階に教員が下りて外のガスボンベの調整をしていたときに、何らかの原因で引火して爆発した」
ボンベの中身は可燃性のアセチレンと酸素が混ざったガスで、引火性が極めて高いとされています。当時、実習をしていたのは、けがをした女性の助教と学生3人のあわせて4人ですが、学生たちにけがはありませんでした。
警察と消防は、さらに詳しい事故のいきさつを調べています。