「島に戻って役に立ちたい」悪石島から避難した男性 地震を思いだして熟睡できず

トカラ列島近海の地震を受け鹿児島市に避難してきた、悪石島に住む男性に話を聞きました。男性は「毎日、地震の夢を必ず見る」と熟睡できない日々を送っていることを明かした一方、早く島に帰りたいと言います。
悪石島で民宿を経営している、有川和則さん(73)。7月6日、体調の悪化を理由に鹿児島市に避難してきました。体調が回復したということで9日、取材に応じてくれました。
(悪石島から避難・有川和則さん)
「(体調は)島にいる時と比べたら全然違う。避難生活は不自由なく避難させてもらっている」
避難して4日目。これまでの地震を思い出し、熟睡できない日々が続いていると言います。
(悪石島から避難・有川和則さん)
「(1日)3回くらいは目が覚めますね。地震の夢を必ず見ます。地震の夢あるいは島の夢。それで目が覚める」
何度も島を襲う地震の怖さを身体が覚えているのか、少しの揺れでも目を覚ましてしまいます。
(悪石島から避難・有川和則さん)
「車が通ってホテルが揺れたら、地震と勘違いするんでしょうね。(揺れたときに)目が覚めます」
熟睡できない日々の中、島に残っている住民を心配していました。
(悪石島から避難・有川和則さん)
「(島に残っている)その方たちは地震があるたびに道路を見回ったり、各家の点検をしたりしてくれているのでありがたい。ちょっとでも島に戻って早く何か役に立てることがあれば役に立ちたい」
有川さんは、島に戻ることも考えていると話していました。