【速報】上越市長の“兵庫・三田のコメはまずい”発言 三田市長が会見で改めて怒り「取り返しのつかない重要な過ち」「予期せぬ風評被害を考えると強い憤り」

新潟県上越市の中川幹太市長が、以前住んでいた兵庫県三田市の米について「まずい。これあんまり言ったら怒られるんですけど」などと発言した問題。三田市の田村克也市長は7月10日、記者会見を開き「取り返しのつかない重要な過ちであり、関係者の努力や産品に込められた思いを踏みにじる発言」「予期せぬ風評被害を考えると強い憤りを感じている」などと述べました。
▼上越市長は「上越のお米がおいしいですよということを伝えたかった」と釈明
新潟県上越市の中川幹太市長は7月1日に行われた懇談で、以前住んでいた兵庫県三田市の米について「まずい。これあんまり言ったら怒られるんですけど」などと発言。
また、その2日後には上越市内の専門学校生と意見交換した際にも、三田市で食べた米を「あまりおいしくない」と話したということです。
これに対し、三田市の田村克也市長は、中川市長に抗議状を送付。三田産や兵庫県産米の不当な評価の回復に取りくむことや、公式の場で関係者に謝罪することなどを求めました。
中川市長は9日、臨時の会見を開いて陳謝。三田市長にも電話で謝罪したと明らかにしました。
上越市・中川幹太市長
「誠に申し訳ございませんでした」
「上越のお米がおいしいですよということを伝えたかった。ただ、引き合いとして他の所の米を不適切な発言で評価してしまったことは、おわび、謝罪をしなければいけないと思っております」
▼「取り返しのつかない重要な過ちで、関係者の努力や産品に込められた思いを踏みにじる発言」三田市長が改めて強い憤り示す
この問題をめぐり三田市の田村克也市長は10日、記者会見を開き、改めて強い憤りをあらわにしました。
三田市・田村克也市長
「(9日の上越市長の謝罪)会見を受けての私の受け止めですが、ただただ、農業者、関係者の皆様の努力、思い、そして予期せぬ風評被害という影響を考えると、強い憤りを感じているという点に変わりはない。取り返しのつかない重要な過ちであり、関係者の努力や産品に込められた思いを踏みにじる発言だという認識で変わらない」
「(9日の会見での)中川市長の発言の中で、30年前の三田の中学・高校時代の米の評価については、中川市長の自宅でのお米をあくまで評価したものであり、三田米を批判したものではないという発言がありましたけれども、それについても、発信された内容や経緯、マスコミの報道内容を加味しても、私としては理解ができないというところである」
▼7月中に上越市長が三田市を訪れ「直接謝罪」へ
三田市の田村市長は会見でまた、上越市の中川市長が“三田市を訪れ直接謝罪したい意向”を示している点について、7月中に謝罪の場を設ける方向で調整していることを明らかにしました。市内の農業関係者も出席する形を想定しているということです。