外免切替の手続き厳格化へ 観光旅行では免許取れず イラスト問題も廃止し9割以上の得点求める 警察庁

外国で取得した運転免許証を日本の免許証に切り替える、外免切替をめぐり、短期滞在の外国人がホテルの住所などで申請できるといった問題が指摘されていることを受け、警察庁は、原則として住民票の写しの提出を求めるなど手続きを厳格化する方針を固めました。
外免切替をめぐっては、「知識確認」の問題が易しすぎることや、日本に短期滞在している外国人でもホテルなどの住所で申請できることなどの問題が指摘されています。
政府が発表したいわゆる「骨太の方針」でも外免切替手続きの厳格化が求められたことから、警察庁は申請者の住所確認や知識・技能確認を厳格化する方針を固めました。
提出する書類については申請者の国籍にかかわらず原則、住民票の写しを求めることにしていて、これにより、観光旅行などの短期滞在者は日本の運転免許証を取得できなくなります。
国外にいる日本人は例外的に戸籍謄本などで手続きができるようにするということです。
これについて警察庁は11日から意見公募を行い、ことし10月1日から実施する方針です。
また現在はイラスト問題10問のうち7割以上の得点で合格する「知識確認」については、イラスト問題を廃止して文章問題に。問題数も50問に増やしたうえ、9割以上の得点で合格にする方針です。
また試験場内で実際に車を運転する「技能確認」でも合図不履行、右左折方法の違反などの採点を厳格化し、横断歩道、踏切の通過などの課題も追加することで、日本の交通ルールの理解を徹底してもらう方針です。
こうした知識確認、技能確認の厳格化もことし10月1日から行う予定です。