【気象予報士解説】警報級大雨のおそれ 警戒必要な時間帯は? 台風5号【バンキシャ!】

13日午前3時、小笠原諸島の近海で台風5号が発生しました。発達しながら北上を続けていて、14日の日中、関東に接近する見込みで、東日本や北日本では非常に強い風が吹き、警報級の大雨となる恐れがでています。今後の台風の動きについて、伊藤気象予報士が解説します。
──今後の台風の動きはどうなるのでしょうか。
こちらの最新の予報円。台風5号は、父島の東にあって、中心気圧は994hPa、中心付近の最大風速は20メートルで、北北東に進んでいます。今後、発達しながら北上し、14日日中、風速25メートル以上の暴風域を伴って関東に近づき、沿岸部では、非常に強い風が吹くおそれがあります。
14日夜から15日にかけては、東北の太平洋側を通って、北海道に接近し、上陸するおそれもあります。警報級の大雨や暴風のおそれがあり、警戒が必要です。
──具体的にはいつごろ雨風に警戒すべきしょうか。
「台風」の雨雲のほかに実は、九州の西には「熱帯低気圧」の雨雲があってそれぞれに注意が必要なんです。
西日本では、13日夜から雨雲が広がって、暗い時間に非常に激しく降る所もありそうです。
そして、このあとやってくる台風5号。関東では、14日朝から雨の降る所が多くなりそうです。
通勤・通学の時間から、沿岸部を中心に雨脚が強まって、また、風も強まりますので、交通への影響にも注意が必要です。関東の沿岸部では、夕方から夜にかけて激しい雨が降り、東北の太平洋側でも、雨や風が強まる所がありそうです。
また、夜は東海に発達した雨雲がかかりますが、関東では、台風が離れたあとも、16日(水)頃にかけて、こうした雨雲がかかって警報級の大雨が続く可能性があります。
──具体的な雨の量は?
14日夕方までの予想雨量は、四国で200ミリ、九州南部で120ミリ、関東甲信と東北で100ミリと予想されています。また、関東や東北では、35メートルの最大瞬間風速が予想され、暴風や高波に警戒が必要です。
──そして夏休みシーズンも近づきますが、この先1週間の天気はどうでしょうか。
週間予報、西日本と沖縄です。15日(火)・16日(水)は、晴れ間が出ますが、17日(木)は曇りや雨、18日(金)も、福岡と鹿児島は雨が降りそうです。大阪や鳥取は、猛暑日の日が多く、鳥取では体温並みの暑さとなる日もありそうです。
東日本、北日本です。北海道では15日(火)に雨や風が強まり、大荒れとなるおそれがあります。東京は16日(水)まで、名古屋は17日(木)まで雨が降り、大雨となるおそれがあります。新潟は、16日(水)から猛暑日が続き、東京でも18日(金)以降は、35度以上の暑さになりそうです。
──まずは、西日本の大雨。そして台風の情報に注意してください。