ヒグマに襲撃された男性、死因は出血性ショック 北海道・福島

北海道福島町の住宅街で新聞販売店従業員の佐藤研樹さん(52)がヒグマに襲われ、死亡した事故で、松前署は16日、佐藤さんの死因は出血性ショックだったと発表した。佐藤さんを襲ったヒグマの行方は分かっていない。
町ではヒグマがスーパーの敷地内などでごみ置き場を荒らす被害や、目撃情報が続いている。
16日午前1時半ごろには、同町三岳の「福島町生活支援ハウスやまゆり荘」近くの草むらにクマがいるのを車で通りかかった男性が発見し、巡回中の警察官に届け出た。
草むらは12日に佐藤さんがクマに襲われた後に遺体で見つかった場所で、クマは北側に隣接する福島商業高校の方向に逃げていったという。
同日未明には、同町月崎地区で住民がクマと思われる動物の声が聞こえるといった通報もあり、署は24時間態勢でパトカーによる警戒を続けている。
署や町は、ヒグマを引き寄せるごみの屋外保管をやめるように呼びかけるとともに、5基の箱ワナを設置し、クマの捕獲を試みている。【三沢邦彦】