2019年7月に36人が死亡、32人が重軽傷を負った京都アニメーション放火殺人事件の発生から6年となった18日、現場の京都市伏見区の第1スタジオ跡地で追悼式が営まれた。遺族や社員ら約160人が参列し、犠牲者に祈りをささげた。
京アニによると、式は跡地に設置されたテント内で非公開で営まれた。発生時刻の午前10時35分頃に参列者全員で黙とうし、八田英明社長があいさつで「心を一つにして恥ずかしくない作品を作り続けたい」と述べた。
京アニは事件後の6年間で映画7本、テレビアニメ4本を発表。今月6日からは事件後初となる完全新作アニメのテレビ放送も始まる。
一方、京都府宇治市の「お茶と宇治のまち歴史公園」に設けられた「志を繋(つな)ぐ碑」にも、遺族や知人らが訪れた。碑は昨年7月に完成し、犠牲者数と同じ36羽の鳥が羽ばたく様子がデザインされている。