在日朝鮮人の被爆者らでつくる広島県朝鮮人被爆者協議会は2日、広島の原爆で亡くなった朝鮮半島出身者の追悼集会を広島市南区で開いた。戦後80年の節目の年を迎え、被爆者の高齢化が進む中、同協議会が今回初めて主催した。
集会には、被爆者や遺族ら約110人が参加し、犠牲者の冥福を祈り黙とうをささげ、献花した。
自身も胎内被爆者という同協議会の金鎮湖会長(79)は参加者に向け、犠牲者の思いを引き継ぎ、若い世代を含めて「歴史を残し、未来につなげていけるよう皆で手を携えていけることを願ってやまない」と語った。 [時事通信社]