走行中の東海道新幹線「こだま」の車両床下から発煙したトラブルで、JR東海は17日、モーターの出力を制御する床下の「主変換装置」に不具合があったと明らかにした。
新大阪発静岡行き「こだま764号」(16両)は15日夜、米原―岐阜羽島間を走行中に発煙が確認されて岐阜羽島駅で停車、運転を取りやめた。同社によると、煙が出たのは9号車の床下からで、この車両の主変換装置に不具合が確認された。異常を検知した際、安全を確保する役割の関連機器にも不具合があったという。
車両は最新型「N700S」で、6月から運行していた。同社は原因調査のため、17日夜に同駅から浜松工場へ移す予定だったが、電気回路が正常に作動しない恐れがあり、取りやめた。