泥酔し学生投げ飛ばし顔面殴打 北海道大助教が複数人にけが負わす

北海道大理学研究院(札幌市北区)の助教が6月、学内で酒に酔って複数の学生に暴力をふるい、けがをさせていたことが大学関係者への取材で判明した。北大は毎日新聞の取材に暴力行為があったことを認め、「関係者の処分については調査結果および本学の規則などに基づき、適切に対応する」としている。
北大関係者によると、暴力をふるったのは同院化学部門の男性助教。6月19、20日に化学部門が主催する野球大会が札幌市内であり、教員と学生が参加した。20日夜には大学構内で飲酒を伴うジンギスカンパーティーが開かれた。その際、泥酔した男性助教が相撲のような動作で学生を投げ飛ばしたり、その後、研究室に移動して複数の学生の顔面を殴ったりして、けがをさせたという。
化学部門の教授会に当たる講座委員会は7月30日、「化学部門における飲酒による暴力行為の再発防止策」と題した文書を部門内の教職員と学生に配布。「研究室において、飲酒による暴力行為が発生した」とし、「泥酔状態になるまでの飲酒を禁止する」「飲酒時の暴力行為、セクハラ、迷惑行為を禁止する」などのガイドラインを示した。
ただし、暴力行為の加害者や、被害者の人数、性別などの具体的な内容は明らかにしていない。【鳥井真平】