読売新聞は8月27日の朝刊で、維新の衆院議員・池下卓氏の公設秘書について、勤務実態がないにもかかわらず国から給与を不正に受け取ったと報じました。
これについて、読売新聞東京本社の編集幹部らは午後、池下氏の事務所を訪れ、記事が誤報だったとして「28日の紙面で訂正・おわびの記事を出させていただく」などと謝罪しました。
そしてきょう28日の朝刊一面では、「記事は誤報おわびします」とする記事が掲載されました。
◆維新・吉村代表が誤報にコメント
池下議員が所属する、日本維新の会の吉村代表は28日、「謝罪はありますが、本日の新聞見る限り小さく掲載されています。昨日の、顔写真つき一面で大きく報じられたものとは違います。」と話しました。
そして読売新聞に対して、「今回なぜこういうことが起きたのか、経緯も含めて読売は記者会見してほしいです。池下議員の名誉回復も容易ではないと思います。」と話しました。
◆同日、家宅捜索があった所属議員
いっぽう27日には、勤務実態のない公設秘書の給与を国からだまし取ったとして、東京地検特捜部が、日本維新の会の石井章参議院議員の関係先を家宅捜索しました。
これについて吉村代表は、「(維新は)政治とカネには厳しくするとしてやってきました。あってはならない。もし事実だとすると除名、議員辞職するべき」との考えを示しました。
しかし現段階においては、「本人から話は聞けていない。あってはならないこと、犯罪ですから。まずは本人に確認します。」と話しました。