9月1日午後1時半ごろ、東京都世田谷区の路上で「女性が血まみれで倒れている」との通報があった。現場に倒れていた女性は刃物のようなもので首を切り付けられたとみられ、意識不明の重体で病院に搬送されたが死亡が確認されたという。大手紙社会部記者が語る。
「被害者は自営業を営む韓国籍の40代女性と見られ、現場からは30代ほどの男性が大通り方面へ逃げたところが目撃されていました。警視庁が行方を追っていましたが、羽田空港にて身柄が確保されました。確保されたのは、知人とみられる30歳の韓国籍の男性です。
また、被害者の女性は先週、『交際相手と別れ話をしたところトラブルになった』という趣旨の相談を警察にしていたことが判明しており、現在、経緯についての詳細を調べているとのことです」(大手紙社会部記者)
事件は平日昼間、住宅街の中で起きた。東急田園都市線の駒沢大学駅から北東へ500mほど離れたあたりで、近くには国道246号線が通っているため車の往来も多く比較的賑やかだが1本脇道へ入ると閑静な住宅街が広がっている。
現場から100メートルほどの距離、国道246号線沿いに店舗を構える50代女性も、「国道はもともと交通事故が多い場所なので、普段もよく警察を見かけます。なので、まさか大きな事件とは思わなかった」と話す。
「叫び声などの大きな音も聞こえなかったですし、当初は全く状況を掴めませんでした。ただ、警察官の数はいつもよりも多く、外国人の男女グループと警察が熱心に話している様子が見えたので、何やら様子がおかしいな、と。
外国人グループは5、6人ほどで年齢層は若めでキャリーバッグを持っていなかったため、旅行者でもなさそうでしたね」(50代女性)
また、現場近くに住む80代男性も、事件発生当時に家にいたというが、叫び声や口論の声などを耳にしていない。
「事件が起きていることにも気づかないくらい静かで……。午後2時ごろに突然警察が訪ねてきて、『お宅の近くで切りつけ事件が起きたから、鍵をかけて用心してくれ』と言われたんです。ご近所トラブルも聞いたことがないし、普段は本当に静かだからまさかこんなことが起きるなんて……」(80代男性)
事件現場の目の前にあるマンションから出てきた20代男性が証言する。 「午後1時50分ごろマンションを出ると、女性2人が警察と話し込んでいるのを見えました。倒れ込んでいる人はおらず、マンションを出たら急に地面に血溜まりが広がっているのが見えた感じです。
口論の声や悲鳴、サイレンの音も、マンションを出るまでは何も聞こえなかった。事件が起きていることにも全く気づきませんでした」(20代男性)
閑静な住宅街で起きた“静かな犯行”──。警察は殺人の疑いで確保した男から、詳しい事情を聴くという。