台風15号(ペイパー)発生 今日から接近・上陸のおそれ 明日にかけ大雨に警戒

9月4日(木)3時、九州の南で発達中の熱帯低気圧が台風15号(ペイパー)になりました。
今日午後に西日本に接近・上陸し、明日にかけて西日本や東日本の各地にまとまった雨を降らせる予想です。大雨となるおそれがあるため、こまめに最新の台風情報をご確認ください。
▼台風15号 9月4日(木)3時
中心位置 奄美大島の東約140km
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 北 30 km/h
中心気圧 1002 hPa
最大風速 18 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 25 m/s
太平洋側を中心に大雨のおそれ
台風15号は日本列島の近海で発生したため、すぐに接近・上陸となる予想です。台風としての発達はさほどないものの、活発な雨雲を伴って日本列島を縦断する予想ですので、主に大雨への警戒が必要です。
台風の接近前から、本州付近には南から暖かく湿った空気が流れ込み、西日本や東日本では局地的に雨が強まる可能性があります。
台風本体の接近時には発達した積乱雲により非常に激しい雨の降るおそれがあります。気象庁は「線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性がある」との気象情報を発表しています。線状降水帯が形成された場合には非常に激しい雨が数時間継続し、想定以上の大雨となるおそれもあります。
線状降水帯が発生しなくても雨量がかさんで大雨となることも考えられるため、線状降水帯の情報だけにとらわれることなく、避難情報等に従い適切な行動をとるようにしてください。
台風が東に進む明後日5日(金)になると、東海や関東など東日本太平洋側でも大雨のリスクが高まるとみています。
明日5日(金)にかけて、多いところでは200mm前後の雨が降る予想です。台風の進路や発達の程度によって影響が変わってくるため、今後の情報に注意してください。
9月は台風の上陸が最も多い時期
平年の台風発生数
台風の発生は8月30日(土)に発生した台風14号以来5日ぶりで、今月1つめです。
台風発生数の平年値を見ると、9月の台風発生数の平年値は5.0個で、8月に次いで一年の中で2番目に台風の発生が多い時期です。一方、台風の上陸数の平年値では9月が最も多く、本土への接近数も最も多い時期となっています。
本州方面にとっては例年9月が台風シーズンのピークとなりますので、台風対策・大雨対策等を整えておくようにしてください。
台風の名前
北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風15号の「ペイパー(Peipah/琵琶)」はマカオが提案した名称で、現地で人気の観賞魚の名前からとられています。