石破首相(自民党総裁)の退陣表明を受け、東京都の小池百合子知事は8日、記者団に対し、「自民党が分断を深める前に、自ら出処進退を決めたことはよかった。政治の混乱は誰も望んでいない」と語った。
7月の参院選から50日を経ても、物価高騰への国の対応が決まらず、地方の対応策が設計しにくい状況が続いているとして、後任には「スピード感を持って、希望の持てる政策を打ち出してほしい」と注文した。
石破氏は退陣表明にあたって、関税交渉を始めとする外交面での成果を誇ったが、小池氏は「外交を語る前に、内政がしっかりしていることが外交のベースだ」とも語った。