立憲民主党の蓮舫参議院議員が2025年9月28日にXを更新し、自民党総裁選に立候補している小泉進次郎農水相陣営の「やらせ」コメント問題に批判した。
「自民党員、所属議員はどのように判断をされるのでしょうか」
「週刊文春」が報じた、小泉氏の陣営が動画配信サービスのコメント欄にポジティブな書き込み内容を指示していたとする問題。同誌は見出しで「卑劣ステマ」とも表現している。小泉氏の陣営は事実関係を認め、広報班長を務めていた牧島かれん元デジタル相は班長を辞任している。
蓮舫議員はXで、小説家の塩田武士氏の「踊りつかれて」を読んでいることを明かしつつ、内容について「SNSで繰り返される誹謗中傷、匿名の悪意に晒され、舞台は法廷に」「ネット内で広がる闇。いま、を見事に小説にしています」と説明した。
その上で、「ステマ」「自民党総裁選は実質、内閣総理大臣を選ぶ選挙です。誰が立案して、具体的な文章を起草し、共有したのでしょうか」と小泉氏の騒動を問題視した。
さらに蓮舫議員は「デジタル担当大臣だった方が指示とは」と牧島氏も批判しつつ、「なぜ、誰もおかしい、これはやめた方がいいと言わなかったのでしょうか」と疑問視した。
また、「勝つための異常な熱が候補者陣営にあったとすればその時点でもう政治家としての良識を捨てています」と指摘し、最後には「自民党員、所属議員はどのように判断をされるのでしょうか」とつづっていた。
このポストは返信欄が閉鎖されているものの、引用欄には、「すげぇな…よく自分のことは棚上げして言えるもんだわ」「参院選の見事なまでのブーメラン」などの声があがった。蓮舫議員は自身が当選した7月20日投開票の参議院議員選挙で、投開票日当日にXのアカウント名を「【れんほう】2枚目の投票用紙!」にしたままポストを投稿。これが公職選挙法違反に当たるのではないかとして、オンライン署名サイトで当選無効を求める署名活動が行われていた。
「踊りつかれて」 直木賞候補となった塩田武士さんの本を読んでいます。 SNSで繰り返される誹謗中傷、匿名の悪意に晒され、舞台は法廷に。息つく間もなく読み進めてしまいます。 ネット内で広がる闇。いま、を見事に小説にしています。 ステマ。…