栗拾いをしていたらクマ、80代男性が襲われけが…視察の市長「秋になりエサ求め活発化している」

1日午前10時45分頃、青森県むつ市川内町で栗拾いをしていた80歳代男性がクマに襲われた。男性は顔や胸などをひっかかれたが命に別条はなかった。人身被害の発生を受けて山本知也市長は、「今年は栗の木や山に極力近づかないで」と市民に呼びかけている。
市によると、男性は農道から約300メートル入った地点で栗拾いをしていたところ、子グマ2頭と遭遇し、うち1頭に襲われた。男性は自力で車を運転して約1キロ離れたホテルに助けを求めた後、駆けつけた市職員と病院に向かった。午後5時時点で、男性を襲ったクマは捕獲されていないという。
山本市長らは同日午後、クマ対策のプロテクターを身に着けた警察官に守られながら現場を訪れ、食い荒らされた栗の殻が転がっている様子などを確認した。
視察に先立って行われたこの日の定例記者会見で、山本市長は「秋になり、エサを求めたクマの活動が活発化している。特に栗の木がある場所などでクマとの遭遇が増えている」と注意喚起した。