【台風の特別警報】台風22号で伊豆諸島に暴風・波浪特別警報 危険迫る前に避難を

今日10月8日(水)16時50分、非常に強い台風22号(ハーロン)の接近に伴い、東京都の伊豆諸島に暴風・波浪特別警報が発表されました。
明日9日(木)は、これまでに経験したことのないような暴風が吹き荒れ、外出を伴う避難が困難になる見込みです。今日中に頑丈な建物へ避難し、窓から離れた場所で過ごすなど身の安全を確保してください。
台風等を要因とする特別警報が発表されるのは、2013年の運用開始から今回が5例目で、2024年台風10号以来で2年連続です。
逃げ遅れないよう避難行動を
台風22号(ハーロン)は日本の南を北上していて、衛星画像からは明瞭な台風の目がみられます。中心気圧は935hPa、中心付近の最大風速は50m/s、最大瞬間風速は70m/sという勢力を維持したまま、明日9日(木)午前中に伊豆諸島南部を通過する見通しです。
伊豆諸島では建物が損壊するほどの猛烈な風が吹き、これまでに経験したことのないような被害が発生するおそれがあります。暴風や高波、高潮等に厳重に警戒してください。
台風が接近してからでは暴風が続くため、屋外での移動を伴う避難行動ができなくなるおそれがあります。猛烈な風が吹き始める前に頑丈な建物へ避難し、窓から離れたできるだけ安全な場所で過ごすなど身の安全を確保してください。
また、雨量がかさんだ場合には記録的な大雨になることも想定されます。多発的な土砂災害や浸水等も発生するおそれがあるため、ハザードマップや避難情報等を確認し、台風が接近する前に早めの避難を行うようにしてください。
台風等を要因とする特別警報とは
気象等に関する特別警報は、雨を要因とするもの(大雨)、台風等を要因とするもの(暴風・高潮・波浪・暴風雪)、雪を要因とするもの(大雪)の3つに大別されます。
台風等を要因とする特別警報は、数十年に一度の強度の台風や、同程度の温帯低気圧により、暴風・高潮・波浪・暴風雪になると予想されるときに気象庁から発表される特別警報です。
具体的には「伊勢湾台風」級(中心気圧930hPa以下又は最大風速50m/s以上)の台風や、同程度の温帯低気圧が来襲する場合が発表指標とされています(沖縄地方、奄美地方及び小笠原諸島については、中心気圧910hPa以下又は最大風速60m/s以上)。
台風等の場合は災害が発生する前から暴風が吹き荒れ、災害が発生する頃には屋外での移動を伴う避難が困難となってしまいます。そのため、台風等を要因とする特別警報は雨を要因とする特別警報とは違い、荒天が始まる前に発表されるのが特徴です。まだ風雨が強まっていなくても油断をせず、今後のために避難の決断をお願いします。
なお、暴風特別警報と波浪特別警報は警戒レベルとの対応はありません。高潮特別警報は警戒レベル4相当とされています。
特別警報の対象市町村(二次細分区域名)
■東京都
利島村 [特別警報]暴風,波浪
新島村 [特別警報]暴風,波浪
神津島村 [特別警報]暴風,波浪
三宅村 [特別警報]暴風,波浪
御蔵島村 [特別警報]暴風,波浪
八丈町 [特別警報]暴風,波浪
青ヶ島村 [特別警報]暴風,波浪