台風23号(ナクリー)発生 三連休に本州の南を東進か 進路に注意

10月8日(水)15時、フィリピンの東で発達中の熱帯低気圧が台風23号(ナクリー)になりました。今月3つ目の台風発生です。
高気圧の縁に沿って沖縄・奄美方面に北西進したあと、進路を東寄りに変えて三連休に本州の南を進む可能性があります。今後の台風情報に注意してください。
▼台風23号 10月8日(水)15時
中心位置 フィリピンの東
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 北北西 30 km/h
中心気圧 1002 hPa
最大風速 18 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 25 m/s
三連休に影響が出る可能性
台風23号は日本の南に位置する高気圧の縁に沿って北上しています。
今後の進路の予想を見ると、沖縄・奄美方面に向かって北西に進んだあと、三連休には高気圧の縁を回るように進路を東寄りに変える予想です。
現段階では進路やタイミング、勢力の予想が、複数のコンピュータシミュレーション結果の間でばらついていて、予報の誤差が大きくなっています。影響を予想するのが難しくなっていますので、三連休に予定のある方は随時最新の台風情報をご確認下さい。
また、台風の北東側には秋雨前線に相当する雨雲が発生することで、台風の接近前にも雨が一時強まる可能性があります。台風から離れている地域も油断はできません。
秋の台風は要注意
平年の台風発生数
台風の発生は、5日(日)に発生した台風22号以来で、今月3つめです。9月は平年と比べて発生数が多くなりましたが、10月もハイペースで発生が続いています。
台風発生数の平年値を見ると、10月の台風発生数の平年値は3.4個で、まだまだ台風の発生しやすいシーズンです。また、上陸数の平年値は0.3個で、およそ3年に一度、本土への上陸があることになります。
秋の台風は発達して急速に北上してくることもありますので、今後も台風対策・大雨対策等を整えておくようにしてください。
台風の名前
北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風23号の「ナクリー(Nakri)」はカンボジアが提案した名称で、花の名前からとられています。