8日午前10時40分頃、富山県砺波市苗加の北陸道下り線で、受刑者を護送中の名古屋刑務所のマイクロバス1台から出火、約50分後に消し止められたが、全焼した。けが人はいなかった。
同刑務所や県警高速隊によると、バスは受刑者1人を同刑務所(愛知県みよし市)から富山刑務所(富山市)に護送していた。
火災の現場は片側2車線で、砺波インターチェンジ(IC)から西に約1キロ。運転席付近から煙が上がっていることに、運転していた60歳代男性が気づいて路肩に停車した。受刑者や男性、職員計6人全員が車外に避難した後に火が出て、バス全体に燃え広がったという。同隊などが出火原因を調べている。
名古屋刑務所などによると、受刑者は別の車両に乗り換えて、富山刑務所に移送された。バスは今年3月に納車され、7月の点検・整備やこの日の出発前点検でも、異常は確認されなかったという。
名古屋刑務所は「詳細は確認中だが、今後出火原因を踏まえた再発防止策を徹底し、同種事案の絶無を期す」とコメントした。
この火災の影響で、小矢部IC―砺波IC間が約1時間、通行止めになった。