日本保守党共同代表の河村たかし衆院議員が8日、国会内で会見し、同党と百田尚樹代表宛に離党届を提出したことを明らかにした。
威力業務妨害や脅迫の疑いで、百田氏に対する告訴状を東京地検特捜部に提出している河村氏は「離党いたします。理由はたくさんありますけど…」と述べ、4月22日に百田氏がペットボトルを投げつけ、殴りかかってきたことが最大の理由とした。
河村氏は「『俺が殴ったら、おめえ、死ぬぞ!立ち上がってですよ。立ち上がって、このぐらいの距離ですから本当に拳、目の前に見えましたから」などと、身ぶり手ぶりで“ペットボトル事件”を再現した。
9月19日に百田氏、有本香事務総長から共同代表解任を通告されたとして「私は共同代表であり、執行部の一員。協議もなく解任ということを決定事項として反論を立てずに決めるという…民主主義に反するといいますか、相当失望した。『河村さん共同代表をやめてもらう』というようなことを言われて『イエスアイドゥ』とはとても言えない」と述べた。
党勢拡大の手法の違いも、離党の理由に挙げた河村氏は「『広く大衆に訴えなあかん』と言ったのがどうもいかんかったようですね。なんでこうなったか言うと…まあ、百田さん有本さんの考え方もいいですよ。本当に固い保守思想といいますか、そう思った人だけで固めていく。やっぱり固い人間だけで、ファンクラブ的にといいますか。党勢拡大の手法の違いは、まとめ難いものがあった」と説明した。
今後について、無所属で活動するとした河村氏は、先に党に離党届を出した竹上裕子衆院議員と新しい会派を結成。「どうしよう、あしたからですね。(国会に)ようけ友だちおりますんで。一緒にレッツゲットトゥギャザーです。一緒にやろうというね。まあ、そういうふうに持っていきたいと思いますので、ぜひご期待をいただきたい。いろいろあしたからスタートしていく」と、新党結成もにおわせた。
「僕はこのまま本当に保守党で死んでいきたかった。本当のことを言って。ちょっとしょうがないね。わしも悩みに悩みましたが、まあしょうがねえのかなと。日本の国のために、商売を盛んにする国を創るために、ここはもう一回旅に出るんです。旅に出て、あちらこちら回って『レッツゲットトゥギャザー』です。一緒にやらんかと。そういうのを広めていくということでしょう。それが僕の使命、ミッションだろうと思います」と心境を語った。
一方、百田氏は同日、自身のXを更新。「河村たかし氏と組んで2年、ずっと言わなかったことがあるが、初めて言わせてもらう。他人が努力して手に入れた金メダルをかじるような奴はろくな人間じゃないというのがよくわかったよ」とポストした。
(よろず~ニュース編集部)