ホテル問題の前橋市長、現時点での辞職否定「信頼回復に専念する」…来月にも公開型の市民対話集会

既婚の男性職員とホテルに10回以上行っていた問題を巡り、前橋市議会の7会派から辞職と出直し選への立候補を要求された小川晶市長(42)は24日、「自分の決断に基づき必要があればまた判断したい」と現時点での辞職を否定した。来月にも公開型の市民対話集会を開き、続投への理解を得たい考えだ。
小川市長はこの日の定例記者会見で、続投と給与減額の方針は変えず、「(市民の)信頼回復に専念する」と強調。7会派が「信頼回復は不可能」と主張する中、「いろいろな要素を含めて判断をしたいので、特に厳しい声は聞かせていただきたい」と述べた。ただ、賛否の割合を基に進退を改める考えは否定し、「最終的な判断は私が結論を出す」とした。
昨年の市長選で小川市長を支援した有志ら主催の市民対話集会(非公開)に出席したことへの批判を念頭に「支援者や近い方しか集まらない状況もあり、フラットな形で声を聞くのが難しかった」と釈明した。
一方、一部の市議が求めた第三者委員会に関しては「専門家に何を判断してもらうのかが難しい」と述べ、設置を見送るとした。男性職員の処分の公表については、任命権者の小川市長が最終的に判断する見通しで、市職員課は「懲戒処分になれば基準に照らし、公表する」としている。