ベトナム人男2人に懲役13年判決=山あい一軒家連続強盗―福島地裁

福島、栃木、群馬、長野各県の山あいの一軒家で昨年相次いだ緊縛強盗事件で、強盗致傷罪などに問われたベトナム人のホアン・フー・ホア(27)、マイ・ヴァン・シー(24)両被告の裁判員裁判の判決が29日、福島地裁であった。島田環裁判長は両被告にいずれも懲役13年(求刑懲役14年)を言い渡した。
島田裁判長は、人けのない山間部の1人暮らしの高齢者を狙った犯行で、「被害者や地域に大きな不安を与えた」と非難。技能実習先を抜け出した後、金欲しさからドラッグストアでの万引きを繰り返し、発覚しにくいという理由で一軒家での強盗を選んだと指摘した。
判決によると、両被告は昨年4月30日~5月14日、長野県松本市や福島県南会津町などの民家4軒に侵入。住人を粘着テープで縛って現金計約27万円やキャッシュカードを奪い、松本市の50代男性と南会津町の60代女性にそれぞれ約1週間のけがをさせるなどした。 [時事通信社]