東京で行方不明の中国人留学生、友人に「富士の樹海」への行き方を聞いていた―中国メディア

中国メディアの都市快報は3日、東京で行方が分からなくなった中国人留学生の女性が、行方不明になる前に「富士の樹海(青木ケ原樹海)」への行き方を尋ねていたことが分かったと報じた。

記事によると、行方不明になっているのは福建省出身で東京都練馬区在住の中国人女子留学生、呉佳穎(ご・かえい、ウー・ジアイン)さん(20)。10月7日に一緒に練馬区役所を訪れた友人と別れた後、行方が分からなくなった。母親は14日に来日して警察に捜索願を提出した。

呉さんを知る捜索ボランティアによると、呉さんは性格がやや内向的で、最近は気分が落ち込み気味だったという。現在、在日華人団体が捜索を支援しており、日本にいる中国人らに向けて情報提供を呼び掛けている。

また、記事によると、呉さんは行方不明になる前に友人に青木ケ原樹海への行き方を尋ねていたことが分かった。記事は青木ケ原樹海について「その名の通り、まるで海のように果てしなく広がる原生林だが、胸を締め付けられる点はここが自殺の名所として知られていることだ」と言及。「毎年数十に上る遺体が発見されており、実際の数はさらに多い可能性がある」と伝えた。

呉さんの母親は「娘はよく笑い、きれい好きで、聞き分けが良く、思いやりがあり、才能が豊かで、いつも母親に心配をかけまいとしていた素直な子」とし、呉さんに向けて「あなたが青木ケ原樹海への行き方を尋ねたことがあると聞きました。お願いだからやめて。どうか、絶対にそんなことをしないで。何があっても自分をあきらめてはいけない。あなたはひとりじゃない。私たちはずっとあなたを待っています」とメッセージを発した。

また、「東京は広く、人の往来も激しいですが、私は人の心は温かいと信じています。東京のどこかで、ぼんやりした表情で、写真のような顔立ちの中国人の少女を見かけたら、どうか立ち止まり、声を掛けてください。もしかしたら私の娘かもしれません」と呼び掛けた。(翻訳・編集/北田)