「立花一派」の一網打尽が司法の意志…広がる捜査の手に内部情報漏した兵庫県議2人も戦々恐々

選挙に混乱をもたらしてきた「立花一派」が絶体絶命だ。亡くなった竹内英明元兵庫県議に対する名誉毀損の疑いで逮捕された「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者(58)。震源地の兵庫県議会にも衝撃が広がる中、捜査にビクビクしているであろうメンツが、親・斎藤知事の会派「躍動の会」だ。
所属する増山誠氏、岸口実氏の両県議は、昨秋の知事選に立候補した立花容疑者に県の内部情報などを提供したとして、6月議会で問責決議が可決。増山氏は、非公開で行われた百条委員会の証人尋問の音声データを、立花容疑者に横流ししていた。
「増山氏は県保有の情報を漏洩させ、地方公務員法の守秘義務違反に該当する可能性があります。同法は県議など特別職には適用されないが、例外として情報漏洩を共謀・教唆した場合などは処罰対象になる。立花容疑者との関わり方によっては、躍動の会に捜査の手が及びかねません」(兵庫県政担当記者)
■国家権力の強い意思が
N党が今夏の参院選で掲示したポスターをめぐっても、捜査が進んでいる。宮城県警は19日、立花容疑者のほか同党から宮城県選挙区で立候補した前田太一氏、党本部の女性職員の3人を名誉毀損の疑いで書類送検した。
選挙期間中に、立憲民主党から立候補した石垣のりこ議員の私生活に関する週刊誌報道の内容を記したポスターを掲示。石垣議員は「事実無根」と反論し、宮城県警に刑事告訴していたが、告訴対象は前田氏のみ。ポスターをデザインしたとされる女性職員まで送検するとは、立花容疑者に関わった者は容赦しないとの国家権力の意志さえ感じられる。
司法に「反社会的カルト集団」と認められたメンメンが、一網打尽となる日も近いか。
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立花容疑者は深刻なメンタル不調もささやかれている。●関連記事【もっと読む】『N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション』で詳しく報じている。