30年前に大阪府堺市で起きた少年4人による集団リンチ殺人事件で息子を失った母親が、遺族に寄り添うことの大切さを訴えました。
「息子が亡くなってからきょうまで、本当に悲しみ、苦しみ、怒り続けていました」
警察官や行政職員らに思いを語るのは、集団リンチで息子を亡くした一井彩子さん(61)です。
1995年8月、堺市で当時中学3年生だった勝くん(当時15)は、中学生や卒業生4人から暴行を受け、死亡しました。
(息子を亡くした一井彩子さん)「(少年事件なので)なんで殺されなあかんかったかを、30年前は全く知ることができなかったんです。本当に加害者の人権だけが守られて、被害者には何の権利もない」
一井さんは被害者や遺族にもっと寄り添うべきだと訴えました。