ナンバープレートを付けていない米軍車両が国道330号を走行し、沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場野嵩ゲートに入る様子が3日、市民によって確認された。米軍車両が公道走行する際、車両の前後方部に「番号標を付ける」と日米合意で定められているが、ナンバーなしの車両の走行がたびたび目撃されている。
同ゲート前で米軍基地に抗議するスタンディングを続けている高橋年男さんらが目撃した。高橋さんは同日午前7時20分ごろ、国道330号を走行してゲートから基地内に入ろうとするナンバーなしの米軍車両を見つけ、近くにいた警察官に伝えた。
宜野湾署によると、車両が米軍提供区域内で停止したため米軍憲兵隊(MP)と共に確認。車内のダッシュボード上にナンバープレートを確認したが、後方の掲示はなかった。MPから「見えやすい場所への掲示を指導する」と話があったという。
高橋さんは、ナンバーなしの米軍車両が同ゲートから公道に出る様子も11月18日に目撃し、その場で警察に伝達。指導を受けた車両は仮ナンバーを付けて基地内に戻った。高橋さんは「ナンバーなしの米軍車両の公道走行をたびたび見る。違反行為が常態化している」と問題視した。
(中部報道部・勝浦大輔、社会部・豊島鉄博)