【道内震度5強】沿岸部では真冬の避難に住民不安 新千歳空港の天井一部が落下 余震に注意

きのう(8日)夜遅く、青森県で最大震度6強の地震が発生しました。
道内でも函館市で震度5強を観測し、今も津波注意報が出ています。
きのう(8日)午後11時15分ごろ、青森県東方沖を震源とするマグニチュード7.5の地震が起きました。
道内では、震度5強が函館市、震度5弱が苫小牧市、千歳市新千歳空港、新篠津村、南幌町、白老町むかわ町、安平町、厚真町、様似町、新ひだか町、新冠町、浦河町、十勝大樹町、浦幌町、震度4が札幌市などとなっています。
地震の影響で浦河町で50センチ、えりも町庶野で30センチの津波が観測されました。
現在も北海道太平洋沿岸に津波注意報が出されています。
■鈴木直道知事「今後も警報が継続することが予想されます。
外も寒い状況にありますので、カイロ、防寒着など、寒さから身を守る対応もとっていただき、寒さ対策に十分にご留意いただきたい」
■前田愛奈記者「海岸から少し離れた函館市内の高台です。
多くの人が車に乗って避難してきています」
震度5強を観測した函館市。
元町エリアの高台には、避難してきた車の長い列ができました。
■避難してきた人「結構揺れましたね。家の中にいる時に。今、避難してきた。友達から逃げた方がいいって言われたので。急いで着替えて出てきたので寒いです」「結構揺れましたね。お皿も結構落ちた。防災バッグは準備しているので、それを持って車に乗ってみたいな感じ」
■HTBスタッフ(札幌・南区)「いま地震で札幌市内でも揺れを感じました。揺れました。結構揺れが大きいです。棚の食器が揺れています」
地震発生時、札幌市北区で撮影された映像です。
■撮影した50代男性「寝ていて急に揺れたので撮影した。
(揺れが)長かったので、これは結構大きいなと思って2018年の地震を思い出した」
地震によるけが人も。
消防などによりますと、日高町の避難所近くに到着した70代の女性が、車から降りる際に雪道で転倒し、左腕の骨を折るけがをしました。
■えりも町のコンビニ店員「細かい横揺れだったと思います。
1分くらい続いた。ような感じ。後半、大きく揺れたような感じがあった。ビンががたがたいっていたが物が落ちたりはない。海に近い人が避難指示が出ているのでそこに向かう途中に飲み物や食べ物を買っていった」
苫小牧市でも40代の男性と60代の女性がけがをしました。
自宅で転倒したとみられています。
■坂元優太カメラマン「新千歳空港の4階の天井部分が地震の影響で落ちてしまっています。床には破片が散らばってしまっています」
新千歳空港の4階にある新千歳空港温泉前など、少なくとも3ヵ所で天井がはがれ落ちました。空港で一夜を明かす人の姿もみられました。
■空港で一夜を過ごす人「かなり揺れていた。立てないぐらい。周りの人が悲鳴を上げていたので、そういうの含めて怖かった。地震の影響で電車も動かず、タクシーもなく、ホテルも地震の影響で無理だということでこちらにいる」
■札幌管区気象台・丹藤英司地震津波対策調整官「渡島地方・函館市で震度5強を観測しました。強い揺れを観測した場所では落石やがけ崩れに十分注意するようお願いいたします。今後1週間程度、特に最初の2・3日は同程度の揺れをもたらすような地震発生に注意していただきたいと思います」。
■北海道大学大学院理学研究院附属地震火山研究観測センター高橋浩晃教授「太平洋プレートが日本列島に沈み込む所で発生するプレート境界型の地震。(今回は)青森県東方沖1968年の十勝沖地震とほぼ同じ震源。マグニチュード7を超えているので後発地震注意情報が出る。普段より同規模以上の地震が起こる可能性が少し高い状態。余震には注意が必要」