青森震度6強、負傷者52人に JR八戸線、復旧見通し立たず

青森県東方沖を震源とする震度6強の地震の負傷者は10日、9日から1人増え、北海道と青森、岩手の3道県で計52人になった。青森県で1人増えて37人となった。各道県などによると、重傷者は青森県で3人、北海道で1人。
八戸市の八戸駅と岩手県久慈市の久慈駅を結ぶJR八戸線では約20カ所に被害が見つかり、全区間が運休している。復旧の見通しは立っていない。
JR東日本盛岡支社によると、9日早朝に点検したところ、八戸市の本八戸―小中野間で多くの被害を確認。高架橋の柱のコンクリートがはがれ落ち、一部で鉄骨部分がむき出しになっていた。
八戸線は全長約65キロで停車駅は24。八戸―久慈間の2024年度の平均通過人員は724人。東日本大震災では、線路の流失や駅舎の損傷といった津波被害を受け、被災から全線復旧まで1年以上かかった。【遠藤浩二】