季節の移り変わり伝えた「流氷」の目視観測、80年の歴史に幕…観測されない年も・観測技術も向上

気象庁は9日、北海道の気象台などで行われてきた流氷の目視観測を、今冬から終了すると発表した。近年は流氷が観測されない年もあり、約80年の歴史に終止符を打つことになった。
目視観測は、季節の移り変わりや船に流氷の危険性を伝えるため、1946年から毎冬行われ、漂流した流氷が初めて目視で観測された「流氷初日」などの情報を提供してきた。
だが、近年は観測されない年や地点があったほか、観測技術などの向上で目視より広範囲を確認できるようになったため、終了を決めた。