「NTT青森八戸ビル」の鉄塔損傷、工期短縮を目指して協議も「年は越えてしまう」…半径50m以内の世帯に避難指示

地震による青森県八戸市柏崎の「NTT青森八戸ビル」鉄塔の損傷について、市、県と国、NTT東日本は13日、市役所で修復に向けた協議を行い、工期の短縮を目指すことに合意した。
NTT東は人員増や作業の効率化を進め、技術者約15人を含む対策本部を市内に設置して対応する。14日からは現場への資機材の搬入を始めるという。
市は現在、鉄塔から半径50メートル以内の世帯に避難指示を出している。協議では、鉄塔の倒れる可能性が高い方向をNTT東が精査し、避難指示対象の見直しが可能かを検討することも申し合わせた。
県の簗田潮・危機管理局長は報道陣の取材に「工期短縮の余地がある」と述べた。NTT東の宅間由美子サービス運営部長は「工法や工期を検討した結果、年は越えてしまうと思っている」との見通しを示し、「知見のない領域の工事で、安全面から見ても難易度は非常に高い」と説明した。