ストーカー行為が凶悪な事件に発展するケースが後を絶たないなか、臨時国会で成立した改正ストーカー規制法が30日から施行されます。(※探偵などに、ストーカー行為をするおそれがある者に対して情報提供しないよう求めることができる規定は2026年3月10日施行)
警察庁によりますと、今年1月から11月までに紛失防止タグを悪用したストーカー事案の相談は592件で、去年1年間の370件から大幅に増加しています。30日に施行される改正ストーカー規制法では、紛失防止タグを無断で取り付ける行為や、紛失防止タグで位置情報を無断で取得する行為が禁止されます。これに違反し、さらに繰り返すおそれがあれば、ストーカー規制法に基づく警告や禁止命令の対象となります。
また、今年、神奈川県川崎市でストーカー被害を訴えていた岡崎彩咲陽さんが殺害された事件で、岡崎さんの申し出の有無が確認できず、元交際相手の白井秀征被告に対する警告が行われていなかったことを受け、これまで被害者の申し出を受けて行われていた加害者への警告が申し出がなくても行えるようになりました。