中部電に怒り「信頼ないがしろ」 静岡知事や地元住民、厳しく批判

中部電力が浜岡原発で想定される基準地震動に関する不正の疑いを発表したことを受け、原発が立地する静岡県と同県御前崎市の首長は5日、遺憾の意を示し、地元住民からも「信頼関係がないがしろにされた」と怒りの声が上がっている。
鈴木康友知事は「県民の信頼を損なう重大な事案であり、大変遺憾だ」とコメント。同社に説明を求めていくとともに、国に対して厳正な審査と指導・監督を求めるとした。下村勝市長も「安全性評価に重大な影響を与える可能性のある深刻な内容で極めて遺憾だ」とコメントを出した。
中部電の臨時記者会見では、耐震設計の目安とする基準地震動を意図的に過小評価した疑いが浮上。御前崎市の70代男性は「安全審査に真摯に取り組んでいると感じ、その姿勢は評価できると思っていた」と再稼働に賛成の立場だったが「もはや過去形。改ざんと受け止められても仕方がない」と失望をあらわにした。
再稼働に反対する市民団体の林克代表(70)は「基準地震動は安全対策の根幹で、とんでもない話だ。住民の命と暮らしをなんだと思っているのか」と憤った。